目次
HSC娘の葛藤
挨拶できない?しない?
悩んでいませんか?
- うちの子だけ挨拶ができないのはなぜ?
- いつになったら挨拶できるようになる?
私は、HSC子育て中の、HSPママです。
実体験を通して感じたことを共有させてください。
娘のくるみは現在4歳8ヵ月のHSC。
毎朝門の前にいる先生が「くるみちゃん、おはよう」と声をかけてくださるのですが
………。
顔をこわばらせてうつむいたり、違う方向を見ながらサササと無言で先生の前を通り過ぎていきます。
- ちゃんと挨拶してよ!
- なんで挨拶しないの?!
- みんなちゃんと挨拶できてるよ!
つい、このような言葉を投げつけてしまったこともあります。
なぜ挨拶をしないのか…
娘の様子を観察していて、私はハッとしました。
大人になった今は当たり前にできる挨拶ですが
HSPである私自身も挨拶に苦手意識を持っていたのを思い出したのです。
HSCはどんなことを考えている?
雰囲気や表情を敏感に読み取り、いろいろなことによく気がつくHSC。
挨拶をするという一つの行動に対しても、ものすごく慎重になってしまいます。
挨拶しなければいけないという認識はある
挨拶をしなければいけないという認識がなければ、もっとシレっとした顔をしているはずで
顔をこわばらせたり、顔を背けたりするのは、何かを考えて緊張していることを示しています。
年少や年中になったばかりの頃は
もうおねえさんだから、あいさつするぞ!
と張り切っていたことから、本人の中できっかけをつかもうと努力していることもわかります。
失敗するのが怖い
自分の声が小さくて相手に届かなかったり、勇気を振り絞っている間に後から来た子に先を越されて言えなくなるなど
失敗した経験が脳裏に焼き付いているということも考えられます。
嫌な記憶が鮮明に残ってしまうのもHSP気質の特徴なのです。
親に見られるのが恥ずかしい
自分が幼い頃そうでした。
外では優等生を演じていた私は、いつもと違う一面を親に見られるのがなぜだか恥ずかしくて
親の前ではできないフリをしていたのを覚えています。
褒められた時に、どんな顔をしたらいいのかわからず気まずい思いをするのも嫌でした。
どう言えばいいか考えすぎてしまう
どんな表情で、どんな声のトーンで、どのタイミングで言えばいいのか…と考えすぎてしまい
結果何も言えない…というのは挨拶に限らず、HSPの人の日常あるあるかもしれません。
非HSPの親御さんだと「子供なのにそんなこと考える?」とびっくりされるかもしれませんが
物事を深く捉えるという気質から、HSCは子供ながらに複雑な思いをたくさん抱えているのです。
傷ついているかもしれない
そしてHSCっ子は、大人からしてみたら何気ない言葉のつもりでも
出来ないことを注意されたり、茶化されたりすることでとても傷ついている可能性があります。
ひといちばいいろんなことを考え、自分の中で葛藤しているHSCっ子は
「私の気持ちを全然わかってくれない」と思い、更に心を閉ざす結果となってしまうかもしれません。
くるみも「4歳なのにご挨拶できないの~?」と言われた言葉にとても傷ついて泣いたことがありました。
くるみが葛藤していたことを知っていた私は、娘の気持ちが痛いほどわかりとても苦しくなりました。
頑張って言おうとしてたもんね。次は言えるといいね。
その時はこんな風に娘に寄り添った声かけをしましたが
未だにその人の前だと保育園以上に緊張してしまうようで
一度ついたネガティブなイメージを払拭するのは簡単ではないのです。
HSPママの葛藤
世間の目
周りの同級生がみんな上手に挨拶できるのに、うちの子だけ出来ないのはなんでだろう…
そう思っていろいろ調べていた時に
「親が手本となるような挨拶をきちんとできていれば、子供もできるようになる」
こう思っている人が意外と多いんだな…と感じました。
私自身、お手本になっているかと聞かれればそうでもない時もあるけれど
挨拶しない人とは付き合えないと思っているくらい挨拶は大事にしているつもりなので
娘がどこへ行っても挨拶をしないと
また非常識な親だと思われたかな…。
と、とてもモヤモヤした気持ちになります。
共感性羞恥
そして、先生方はたくさんの子供たちを見てきているから気にしていないというのは頭では理解できるのですが…
挨拶を無視された人の気持ちが私の中にドバーっと流れ込んできて
何とも言えない、いたたまれない気持ちになるんです。
(これは、HSPの人に多い共感性羞恥と言うそうです。)
共感性羞恥心(きょうかんせいしゅうちしん)とは、他人が恥ずかしい状況にあると、自分も同じように恥ずかしさや居たたまれなさを感じる心理状態のことである。
共感性羞恥 - Wikipedia
子供に挨拶を促すためというよりは、その場で無視された形になっている先生をフォローするために
くるみちゃん、挨拶ちゃんとしてねー。
と言ってみたり
すみません…。
という顔をしてみたり。
毎日、なんだか気まずい思いをしながら娘への対応としてはよくないよな…と頭を悩ませていました。
これからの対応
挨拶が出来るようになるのは何歳から?
【調査】挨拶ができるのは平均〇歳〜?できない理由とパパママができる対策 - 家族の未来マップ (mirai-kazoku.jp)
このアンケート結果に、心底ほっとしました。
「周りの子がたまたま早くに挨拶が出来るようになった子ばかりだった。
私が感じる気まずさは、今は我慢すればいい。」
そういうことですね。
適切な声かけは?
まず、くるみには心の準備がとても重要なんだとわかったので
声をかけるなら家を出発する前がベストだと思いました。
今日は、頑張ってご挨拶できるといいね
こんな声かけをして、保育園に到着するまでに心の準備をしてもらうのです。
すぐに実現するのは難しいと思いますが、気持ちを作る練習にはなりますよね。
毎日言うとプレッシャーになってしまうかもしれないので
月曜日だけとか、曜日を決めてもいいかもしれません。
一度、上記の声かけを実践した日に自分から園長先生に
おはようございます!
と言えたことがありました!
その時は周りに他のお友達や先生がいなくて、私が少し後ろから歩いていました。
くるみにとってはとても良いシチュエーションだったのだと思います。
こういった成功体験の積み重ねが自信になり、当たり前のように挨拶ができるようになっていくのだと思います。
心構えが出来ていない時の不意打ちの挨拶だと緊張度が増してしまうようで
どんな時もきちんと挨拶が出来るようになるのはまだまだ先になりそうですが
焦らず、見守っていきたいなと思えた出来事でした。
ちゃんと、出来るようになる
私自身がそうであったように、引っ込み思案な性格にコンプレックスを感じて
直したいと自ら思い、もがきながら成長していくのだと思います。
その力を、HSCの娘は持ち合わせているのだと思っています。
そして「挨拶っていいね」そう思える共感力も必ず持っているはずなので、過度な心配は無用なのかもしれません。
(私は子供に共感しすぎて心配しすぎてしまうのを直したいですが…🥲)