目次
子育てコーチングを始めよう
幼児にコーチングは早すぎる?
前回の記事では、コーチングをするにはまずコーチ自身の自己基盤を整えることが必要とお伝えしましたが
自己基盤を整えながらも、並行して、すぐにでも実践できることがあるのでぜひおすすめしたいと思います。
関連記事➡️HSPママには無理難題?【コーチングの基礎】となる自己基盤を整えるには
私自身、チャイルドコーチングを実際に学ぶまでは
ある程度自分の意見を持つ年齢にならないとコーチングは機能しないのでは?
と思っていました。
確かに、指示命令ではなく質問というアプローチで相手に考えることを促すという部分だけ切り取ると幼児期にはまだ早いような気もしますが
その土台となる力を育むことも、これから先、コーチングをスムーズに機能させるためにはとても重要になってきます。
実際に、教育のベースにコーチングを利用しているオランダの子どもたちは
学校入学時(4歳)からコーチングが身近であり、日頃からコーチングを取り入れた教育が徹底されているため
「自分はダメだ」「何をやりたいかわからない」という自己否定や不安を感じる機会は少ないといいます。
これが自己肯定感です。
自己肯定感を高めることから
子どもが自らの手で道を切り開き、夢を叶えるには
「自分にはできる」と自らの可能性を信じる力が必要になります。
ですが、ひといちばい敏感な子はそうでない子と比べて「人見知り」「神経質」「心配性」などの
ネガティブなレッテルを貼られてしまうことも多く、そんな自分をマイナスに捉えてしまったり
完璧主義なため、ちょっとマイナスなところがあるだけで全部ダメと捉えてしまい、自己肯定感が高まりにくいのです。
自分の持って生まれた性格に自信を持たせてあげることが
HSC子育てで最も重要なことと言っても過言ではないのです。
今すぐ実践できること
子どもの言うことを、いったん受け止める
「何言ってんの?!」
こんな風に、まだわからない子どもの言うことと決めつけて、子どもの話を受け流したことはありませんか?
私は何度もあります💦
娘の気持ちに寄り添いたいと思っているはずなのに
心に余裕がなくて、子供の言うことなんてとつい下に見てしまっていました。
こんなことを続けていれば、いずれ娘は私に大切なことを話してくれなくなるでしょう。
「ママには何を言っても大丈夫」と思える環境を作ることが、今後のコーチングの鍵となります。
そのために必要なのは、子どもの言うことを「受け止める」こと。
受け止めるとは?
- 途中で口をはさまない
- 否定しない
- 自分の考えを言わない
- 賛同はしなくてもよい
子どもが話してくれたことに対して、賛同や否定はいりません。
ただ、言葉を繰り返すだけでいいのです。
今日〇〇ちゃんに押されたんだよ
〇〇ちゃんに押されたんだ。それでどうしたの?
嫌だったけど、泣かなかった
そっか、〇〇ちゃんに押されて嫌な気持ちになったけど、泣かなかったんだね
うん!気にしないことにしたんだ
うんうん、気にしないことにして気持ちを切り替えたんだね!
子どもの話を否定せずに最後までじっくり聴き、繰り返すことで子ども自身の考えが明確化していきます。
そして自分の考えを話しやすくなり、より本音を聞き出しやすくなるのです。
どんな小さな変化も見逃さない
次に大切なのは、小さな変化を見つけて伝えること。
こちらも、成長を大袈裟に褒めるということではなく、あくまでも見たままを伝えるだけです。
もちろん評価や指摘もしません。
子ども自身が自分の成長に気づくことが大切なので、自分自身を客観的に見れるように
子どもの様子をできるだけ具体的に伝えてあげましょう。
見たままを伝えるとは?
- 昨日より、大きな声で挨拶できたね!
- 勝負に負けそうになったけど、あきらめずに続けてたね!
- ママに言われる前に、自分から時計を見たね!
- この前よりも端っこが丁寧に折れているね!きれいに見える!
その場で伝えてあげる方が効果的ではありますが
もし言い忘れてしまったり、言うタイミングがなかった場合は後からでもよいので伝えてあげましょう。
その際は、より具体的にその場面を振り返ると伝わりやすいと思います。
今日は縄跳び途中であきらめなかったね。記録は更新できなかったけど、前よりスムーズに縄を回せていたよ。
よし!じゃあ次はもっとたくさん跳ぶぞ~!
このような言葉は、例えうまくいかなくても前進はできていると実感できるようで
すぐあきらめてしまったり、過剰に落ち込んでしまうHSCにはとても効果的です。
私は、どんな小さな変化も見逃さないぞ!と心に決め、娘に伝えるようにしています。
まとめ
自己肯定感の高まりが実感できるまでにはある程度の時間がかかりますが
「我が子の全てを受け止める!」
「どんな小さな変化も絶対に見逃さない!」
というのはコーチ自身の意識さえ変えられれば、習慣となり、難しいことではなくなります。
息を吸うように、と言ったら少々大袈裟かもしれませんが
子どもの言葉を繰り返したり、小さな変化を伝えたりすることが当たり前になっていきます。
また、HSC/HSPの特性を意識した声掛けをするのもおすすめです。
べー!これなんか美味しくない!
えっ!調味料がいつもと違うの!くるみは気がついたんだね。
文句が多いHSCの子育てをしていると「文句言わずに食べなさ~い!🤬」とつい言いたくなるのもすごくわかります!
そこをグッと堪えて「味の違いに気がついた」という事実を受け止めてあげるだけでも
子どもにとっては大きな自信になるはずです。
少しづつの積み重ねが、いつか娘の大きな自信となってくれることを願って
私は今日も目を光らせています!