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添い寝はいつまでしてもいい?

一人寝は何歳から?
繊細な子を育てていると、ふと「いつになったら一人寝できるんだろう?」と思うことはありませんか?
敏感な子の子育ては、そうでない子の子育てと、違うことがたくさんあります。
他の子と違うことに、とまどったり、複雑な気持ちになったりすることも多いでしょう。
一般的なやり方や、ママ友のアドバイスは、敏感な子にとっては、刺激が強いものばかりです。
HSCの子育てハッピーアドバイス 著 明橋大二 より抜粋
あらゆる出来事を人より多く敏感に感じ取り、徹底的に受け止めると言われるHSC。
娘のくるみは最近5歳になったばかりですが、日中に心に溜めこんだ恐怖や不安が夢となってあらわれるようで
夜中に叫んだり、泣き出したりすることがよくあります。
そんな時には抱き寄せてあげたいし、そうすることですぐに落ち着いてまた眠りにつくこともできているので
今はまだ「一人で寝てね」と言える状況ではありません。
ただ、欧米では赤ちゃんの頃から一人で寝かせるなんてことも耳にするので
いつまでも自立できなかったらどうしよう?という不安があるのも事実。

もう少し早いタイミングで一人寝の練習をさせた方がよかったのかな?
と、悩んでいるときにこんな研究報告を見つけました↓↓
アメリカの研究によると、意図的に6歳までベットシェアをしていた場合に、ベッドシェアをしていない人たちに比べて認知的スキル(知能など)が高かったという報告がされています。また、幼児期(~6歳)まで親と一緒に寝て、夜間の安心感が強くなることで、日中の行動がより自立的になるという研究報告もあります。
最新の研究が明かす「子どもは何歳から一人で寝るのがいいのか」 | (3/4) | PRESIDENT WOMAN Online(プレジデント ウーマン オンライン) | “女性リーダーをつくる”
これまで当ブログでもお伝えしてきた通り、ひといちばい敏感な子にはひといちばい安心感が必要です。
その結果、行動が自立的になるという研究報告に私はとても勇気づけられました。
育った文化や親子の信頼関係によって、ひとり寝を始められる時期は一人ひとり異なります。
たとえばイギリス、ドイツ、カナダなどでは、赤ちゃんのころから保護者と違う部屋で寝かせる文化があります。日中は家族でハグやキスをするなど、日本と比べるとスキンシップ多め。その分、小さいうちからひとり寝をさせても親子の信頼関係には響きにくいと考えられます。
一方、日本ではもともと家族で「川の字」になり、添い寝する習慣があります。日中のスキンシップが少なめの文化ということもあり、添い寝は親子間の信頼関係を築く大切な時間なのです。
寝かしつけは何歳まで? ひとり寝の始め方と成功するコツ|ベネッセ教育情報サイト (benesse.jp)

確かに、日中のスキンシップだけでは全然足りていないな。
おうち教材の森 | 幼児・小学生の通信教育教材を徹底比較するブログ (naki-blog.com)
こちらのアンケート結果からみても、日本では小学生になったら考える…
というご家庭が多いようで正直ホッとしました☺️
添い寝のデメリット
上記の結果から、子どもが望むかぎり一緒に寝てもいいのかな…という気持ちに傾きつつも
このまま添い寝を続けることのデメリットについても考えてみました。
- 子供の体温が上昇しやすく眠りが安定しない
- 子どもの寝相により、親の睡眠の質が下がる
- 寝やすい室温が異なるため体調不良を招きやすい
- 添い寝する親に過剰に依存してしまうことで、親がいない状況では眠れない
確かに、暑がる娘に室温を合わせると、私は冷えすぎてしまうのでレッグウォーマーが手放せません。
夜中に目を覚ましては、私の居場所を確認してなぜか体当たりしてきたり(地味に痛いです…😅)
寝ているはずなのに、足をゴソゴソ動かして私がいるかどうかの確認をしたり…。
一番心配なのは、これまで私以外の人と寝たことがないということ。
HSCの娘だけでなくHSPである私も、隣に娘がいない状況では心配しすぎて眠れない…ということが想像できます。
そういう意味でも、少しづつ親離れ、子離れする練習も必要なのかなと感じました。
スモールステップを取り入れる

スモールステップとは?
そこで、我が家では少しずつ「一人で寝る練習」を取り入れることにしました。
HSCに一度にたくさんの変化を与えることは絶対にしてはいけません。
ママと一緒に寝るのと一人で寝るのは全く違うことで、「初めてのこと」に神経をすり減らしてしまうからです。

〇歳になったら一人で寝れるようになってるかな?
と、少し遠い未来を想像させ、徐々に心の準備をしてもらうのが望ましいでしょう。
大きくなったら一人で寝るんだ…不安だな…大丈夫かな…こわいことはないかな?

変化を想像して怖がるHSCですが、不安に思うことを一つ一つクリアにしていけば
自分で納得して、一人寝が出来る日も遠くはないと思っています。
そのための方法として、コーチングの手法でもあるスモールステップをおすすめします。
成功を強制するのではなく、「それくらいならやってみてもいいかも」と思えるくらいのステップを提案するのです。
寝室に行く時間をずらす
例えば、我が家ではまず年中さんになった娘にこんな提案をしてみました。

ママは髪の毛乾かしたらすぐに行くから、先に寝室に行っててくれない?

さみしかったら、相棒(ぬいぐるみ)持って行っていいよ。
うんわかった!髪の毛乾かしたらすぐに来てね!

髪の毛を乾かす間だけなど、イメージしやすいことを伝えるのがポイントです。
また、自ら選んだ相棒が安心感を与えてくれるはずです。
\くるみの相棒たち😁/

ほんの10分が待てずに「まだ?」と言って不安な顔で降りてくることもありますが
疲れていたりすると、その10分足らずで眠ってしまうことも増えていきました。
そんな時は、翌朝必ず

昨日は一人で寝つけたね。
と伝えてあげます。
その積み重ねが自信となり、「今は成功に向かっている途中」ということを自ら感じてもらうことができるのです。
また、夜中に目が覚めたらちゃんとママがそばにいたという経験も一人で寝つく際の安心材料になるので
子どもが一人で寝れたからといってママがうっかりリビングで寝てしまわないように気をつけてくださいね!
ちなみに、この方法を実践するには、短時間で眠りにつけるように日中の行動を意識しておくことが必要不可欠です。
よければこちらの記事もご覧ください↓↓↓
同じ部屋で布団をわける
5歳を迎えたタイミングで、次のステップとして提案したのが「布団をわける」というものです。
これまで我が家では、シングルサイズとダブルサイズのベッドを繋げてファミリーサイズとして使用していたのですが
一緒の部屋でも寝る場所をあえて分けることで、ほんの少しの成長を実感してもらいたかったのと
添い寝のデメリットでもある、お互いの睡眠の質の低下を改善できると考えたのです。

ティッシュはここに置いた方が取りやすいかな?お茶はここでいい?
うん、ここならいいよ

くるみは夜中に喉が渇いてお茶を欲しがったり、鼻血がよく出るのでティッシュも必須です。
不安を一つづつ取り除くように、必要なものの置き場所は一緒に決めます。

さみしくなったらいつでもこっちに来ていいんだよ
実際にやってみたら、まだ全然早かった💦ということもあるかもしれませんので
逃げ道をつくり、焦らず子どものペースを尊重しましょう。
くるみの場合は、おそらく保育園で受けた刺激や翌日への不安感などが影響して
一人でベッドで朝まで寝られる日と、そうでない日があります。
できた日の翌朝は振り返りも忘れずに。

朝まで一人で寝れたね。ぐっすり眠れてたよ。

こわい夢見たのかな?朝起きたらママのベッドで一緒に寝てたね。
自分では気づけない子どもの様子を伝えるだけで
「できても、できなくてもOK!」というメッセージになり、過剰な不安から抜け出せるはずです。
まとめ

敏感さゆえに環境による影響を大きく受けるHSCにとってこのような言葉は
決して大袈裟ではなく、崖から突き落とされるのと同じです。
全面否定されたかのように受け取ってしまうHSCは、自分はダメな子なんだと思ってしまいます。
他人と比べることなく、スモールステップで自分のゴールを目指せばいいのです。
ささいな刺激からあれこれ深く考えてしまい、頭が常にフル回転のHSC。
幼いながらにいろんな場面で気をつかっているHSC。
そんな我が子にとって、家が安らぎの場であるようにしたいものです。