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失敗して泣くHSCの心理と勝ち負けにこだわる理由を考える

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失敗して泣くHSCの心理と勝ち負けにこだわる理由

負けず嫌いな子への対応

幼児的万能感

かけっこで負けるのが悔しいから途中で走るのをやめてしまったり

縄跳びをしていて自分だけ上手にできないとすぐにあきらめてしまったり

同年代の子たちで遊んでいるとよく見かける光景ですよね?

小さい子には、自分には周りの大人や年上の子がやっていることはなんでもできる、空想上の出来事も実現する…と信じ込む「幼児的万能感」が備わっており、できる(勝てる)と思ったことが叶わないと、かんしゃくを起こしたり泣いたりします。

この「幼児的万能感」は早ければ5歳頃、遅くとも小学校低学年頃には消えるといわれています。 小さい子がいつでも勝ちたがり、負けると怒るのは、程度の差こそあれ当たり前のことと考えてよいでしょう。

負けず嫌いは長所?短所?子供の性格を生かして伸ばすコツ|CHANTO WEB

このように、負けてくやしがることは成長過程で誰にでも見られることだとわかり

我が子だけではなかった…と安心したのですが

HSC(ひといちばい敏感な子)である娘には、親としてどう接するのがよいのでしょうか?

確かに、「自分は何でもできる!」と思っているであろうことは、娘のくるみを見ていてよくわかります。

昔から何事もこなせる器用さを持っているため、これまでは「こんなこと出来るなんてすごいね!」

結果だけを褒めてしまうことも多々ありました。

あちゃ
あちゃ

これが「幼児的万能感」を助長してしまっていたのかもしれません。

わざと勝たせることはあり?

例えばオセロをしていて、一つでも角をとられると

もう負けるから嫌だ

くるみ
くるみ

と言ってゲームを投げ出してしまうくるみ。

私は、勝つ方法をいろいろ教えながら、単純にゲームを楽しんで欲しいと思っていたので

負けてあげたりギリギリで勝ってみたり…とくるみの様子を見ながらいい塩梅を模索していたのですが

娘が泣くのを極端に嫌がる夫は

俺は、永遠に勝たせてあげる

パパ
パパ

自分はとことん負け続けると言うのです。

優しそうに見える発言ですが、その考え方に、私はなんだかもやもや…

わざと負けることが娘にとってよくないと思う理由

  • 勝つために手段を選ばずルールをやぶってしまうかもしれない
  • 途中で投げ出して負けを乗り越える力がつかない
  • お友達との勝負事で負けたときに、周りに気を使わせてしまう

「失敗は成功のもと」という言葉があるように、負けをごまかしたり、人のせいにすることなく

失敗を「糧」にして自分自身の力で乗り越えられるようになってほしいというのが私の願いなのです。

繊細な子への対処法

気持ちを受け止める

人は、頭の中で想像よりもはるかに速いスピードで様々なことを考えています。

つまり、頭の中にあるうちは自分でも認識ができていない状態。

言葉にすることで、自分の耳で聴くことで、自分の感情に気付くこともあるのです。

HSC(ひといちばい敏感な子)は更に、そこへ強い感情がプラスされるため

余計に混乱を起こしやすく、どうしていいかわからず泣いてしまうのかもしれませんね。

そこで大切なのが、子供が感じているその感情を言葉にして、共感してあげることなのです。

負けた子に対する声かけ例

  • 本当は勝ちたかったよね
  • 負けてしまってとっても悔しいね
  • 思い通りにいかなくて悲しくなっちゃったね

何かアドバイスをするにしても、まずは気持ちを受け止めてあげることから。

間違っても「〇〇ちゃんは上手にできてたね」など他の子と比べる発言は控えましょう。

結果ではなく、過程や変化を褒める

親自身が、「失敗は成長の機会」と捉えることができていれば

自然と過程や変化を褒めることができるはずです。

あちゃ
あちゃ

前より腕がしっかりふれてたよ!

あちゃ
あちゃ

今日はあきらめずに何回もチャレンジできたね!

どんな小さな変化でも見逃さずに伝えてあげることで、くるみも少しづつですが

あきらめずに取り組むことが増えてきました。

あわせて読みたい

気持ちの切り替え方法を教える

親自身の失敗談を伝えたり、実際のゲームで負けた姿を大袈裟なくらい見せるというのも

気持ちの切り替え方を教えるのにはよいと思います。

「負けて悔しい~!でも楽しかった♪♪」

「次は勝てるように、作戦を練るぞ!!」

負けても楽しい、次につながる、ということを刷り込んでいけば

同じようなリアクションが自然とできるようになるかもしれません。

そしてもう一つ、溢れる感情を自分で切り替えることができるようになればいいなと思い

こんなことを提案してみました。

あちゃ
あちゃ

負けて悔しい気持ちになったら、こんなポーズをするのはどうかな?

なんか、かわいいでしょ?

いいね!

くるみ
くるみ

その後のフォロー(気持ちを受け止めること)を忘れてはいけませんが

このポーズをするだけで、悔しいとか恥ずかしいとか、行き場のない感情から一時的に逃げることができます。

毎回ではないですが、失敗をしても泣かずにこのポーズをしてくれるようになり

気持ちの切り替えも上手になってきているように感じます。

予防線を張る

これは、ひといちばい敏感なHSCに、特に注意するべきことだと思っているのですが

運動会は1番になる!

くるみ
くるみ

と、意気込んでいる時にしてはいけない声掛けです。

NG声かけ例

  • 頑張って1番目指してね!
  • 絶対勝とうね!
  • 1番だったらご褒美あげる!

予防線を張るなんて、過保護すぎじゃない?と思われるかもしれませんが

大袈裟ではなく、ひとちばい敏感で傷つきやすいHSCにとっては

期待に応えられなかった=自分を全否定された

ということなのです。

あちゃ
あちゃ

1番になったらうれしいね!でも1番じゃなくてもくるみが一生懸命走る姿を見るだけでうれしくて泣いちゃうかも~!!

あくまでも「ママはそう思うよ」というスタンスで伝えることで、子供も受け取りやすくなるはずです。

まとめ

負けることや失敗することで深く傷ついてしまう敏感な子には

まず、その感情が何なのかを教えてあげることが大切です。

  • 本当は勝ちたかったよね
  • 負けてしまってとっても悔しいね
  • 思い通りにいかなくて悲しくなっちゃったね

それは当たり前の感情だということ、成功するためには失敗は必要なのだということ

少しづつでもいいから伝えていけるといいですね。

何事も深く考え、頭が常にフル回転しているHSCであれば

そのことを誰よりも理解し、自ら乗り越えるために頑張れる人になるはずです。

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