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褒められたらどう返す?
この記事でわかること
お子さんが褒められたとき、どのような対応をされていますか?
コーチングを学ぶ前の私はこうでした。
- 全然そんなことないですよ~
- 家では全然できないんですけどね…
- 〇〇ちゃんの方がすごいですよ!
子どもの目の前でも、当たり前のように「謙遜」からこのような言葉を発していました。
謙遜(けんそん)とは
へりくだって、控えめな態度を取ることである。
日本ではそれが美徳とされており、相手に褒められても(どちらかと言えば)否定する傾向にある。
謙遜 (けんそん)とは【ピクシブ百科事典】
同じだ…!と思った方はぜひ読み進めてみてください。
お子さんの自己肯定感を高めるチャンスを無駄にしないための方法をまとめました。
なぜ「謙遜」するのか
子どもに限らず、自分自身が褒められたときも同じですが
なぜ私は謙遜するのか…と考えてみました。
- 気恥ずかしさを隠すため
- 自信家だと思われるのが嫌だ
- ダメなところを言った方が、場が和む気がする
人の表情や場の空気を必要以上に気にしてしまうHSPが
「謙遜」する方がよいと思ってしまうのは
やはり日本の「控えめなことが美徳」とされる文化があるからかもしれません。
あくまでも、その場だけの言葉であり本心ではないのですが
「謙遜」することが当たり前のように身についてしまっているんですね。
コーチングを始める前の娘の様子
普段から私の対応を見ているHSC娘のくるみは
褒められても、どんな顔をしていいかわからずいつも困った様子でした。
「謙遜」がまだ理解できないくるみが、どんな気持ちになっていたのか考えてみました。
- どうしてママは否定するの?
- どうしてママは認めてくれないの?
このように「謙遜」がわからず否定され続けた子どもは
今後、褒められることがあっても信じることができなかったり
自分に自信が持てなくなるかもしれません。
大人の表情や雰囲気を敏感にキャッチするHSCであればなおさら
家では褒めてくれるのに…あれは嘘なの?
家と外でのママの対応の違いに混乱しているかもしれません。
褒め言葉を素直に受け取れず、人の言葉を疑うようにもなってしまうかもしれません。
娘にそんな顔をさせているのが自分だと気がついたときは、本当にショックでした。
褒め言葉の受け止め方
「謙遜」と「謙虚」の違い
謙遜せずに、相手の褒め言葉を受け止めることは
他人にどう思われるかということをひといちばい気にしてしまうHSPママにとはっては
難題と言えるかもしれません。
でも、子どもが「自己肯定感」を育み、自らの力で夢を叶える人になるためには
とても大切なことです。
素直に受け止めることが難しい、どう返答すればいいかわからないというHSPママは
こんな返答をぜひ試してみてください。
これらの言葉は「謙遜」ではありませんが、「謙虚」な感じがしませんか?
「謙遜」と「謙虚」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「謙遜」には「へりくだる」という意味がありますが、
それに対し「謙虚」には、「素直に相手の意見を受け入れる」という意味があります。
謙遜は、相手から厚意を受けたら、「とんでもないです」「恐れ入ります」と恐縮するのに対して、謙虚は「ありがとうございます。」と受け入れるという違いがあります。
謙遜の意味とは?謙虚との違いをわかりやすく解説!正しい使い方・例文・類義語まとめ! | 意味lab
素直に受け止めることは、決して恥ずかしいことではないんですよね。
謙遜されるとどう感じる?
ある時、私が何気なく娘のお友達を褒めたのですが
そのお友達のお母さんがこう言いました。
「そうなんですよ!〇〇ちゃんそういうとこあって!」
とてもスマートなその受け取り方に私は感動しました。
私はお友達のお母さんのことを「自信家だな~」なんて微塵も思わなかったし
その子のいいところを見つけられた喜びや
思っているだけではなく言葉にして伝えることができた喜びで
胸がいっぱいになったのです。
もしも「そんなことないです~」と返されていたら
私の想いは届かなかった…と感じて悲しくなっていたでしょう。
「謙遜」は場を和ませると信じ切っていた私が
「謙遜」のない世界は、喜びで満ちていると知った出来事でした。
まとめ
子育てコーチングとは、基本、子供とコーチである親との間のやり取りです。
だからこそ、第三者からの褒め言葉は特別な意味を持ちます。
その機会を逃すなんて本当にもったいないことをしていたと、私は気づかされました。
他人から褒められたときこそ、子どもの自己肯定感を高める
大、大、大チャンスなのです。
その場だけの声かけでは実にもったいないので、寝る前などに振り返ってフィードバックをするようにしました。
さっきは〇〇さんに褒められたね。
諦めずに練習してたもんね。
くるみが褒められてママもうれしかった~!
その際も、結果ではなく、それに至る頑張りを認める声かけとIメッセージを使った声かけをすることで
自己肯定感が高まり、更なる意欲となるはずです。
どんな小さな成長も見逃さずに言葉にしてあげることで、子どもの励みにもなるのです。